Googleがニュースのサービスを開始するということ
Googleが新たに日本でニュースのサービスを開始するということが、2021年9月16日ニュースで発表されました。
Yahoo!もニュースを掲載していますし、ニュースに関しては検索サイトには一定の需要がありますよね。
今回のニュースはGoogleが報道機関に対して契約料を払うという仕組みを取るそうです。今まである意味無断でニュースサイトを検索ということで使っていたので大きな方針転換ともなるでしょうし、今後も検索でニュースを載せることに対して不満が出ないようにするための仕組みになるのでしょう。
掲載記事も報道機関側が選ぶということで、情報の信頼性であったり比較するのに良い環境ができるのかもしれません。
このことについて多くの興味深いコメントが出ていたので、見ながら考えていきたいと思います。
Yahoo!よりもまともなニュースサイトになる!?
今回のGoogleのサービスがYahoo!よりもまともなサイトになってくれればその価値は高くなるのではというものです。
ヤフーニュースは私も普段から見ているのですが、問題なのはいかにも「釣り記事」が多くなってしまっているということ。こんな記事がニュースとしての価値があるのかと怪しいような記事がトップニュースとして上がっていたりするのです。
人が自分が見たい記事を探すというよりはトップの記事であれば自然と見ていくものです。そこで恣意的に選ばれた記事が表示させられるというのはあまり好ましいことではありません。
本当のところの基準というのはわかりませんが、どうもYahoo!ニュースにはコメントが多くつく記事、炎上を誘発させるような記事が多く掲載されているようにも思えてしまいます。
PVが上がれば上がるほど広告収入が上がり運営側の利益になるということであればニュースを面白おかしくしていけばいいということになります。
でも、それが本当にニュースとして正しいのかどうかというとかなり疑問があるものになってしまいます。そういった不自然な部分が今回のGoogleサービスで改善されているのであれば全然違うサービスとして受け入れられていくのではないでしょうか。
各新聞社のニュースを比較できるメリット
今回のGoogleのニュースサービスが最終的にどのような形態になるのかはわかりませんが、各新聞社のニュースを比較できるのでればメリットは大きくなります。
というのも昨今では新聞社によってかなりその方向性が異なる傾向が多く見られています。特に政治に関わる内容の場合は政権よりなのかそうでないのかということで同じ内容であっても書かれ方が全く変わり、見た人の印象というのもかなり変わってきてしまいます。
普通の人は新聞社は事実を書いて公平な記事を書いていると思うのかもしれませんが、改めて比較すると全くそんなことはなく、新聞社側の意向というのは相当に入っている、または意図せずとも無意識に現れてしまっているのではというものがたくさんあります。
複数の新聞社の記事を見比べることができるのであれば、情報の偏りというのは防ぐことができるでしょう。
ポータルの座が動くこともありえる?
GoogleがYahoo!のようにニュースに参入ということはポータルの座が動くということもあるのか?というコメントもありました。
これも非常に興味深い部分で、ポータルの座が動くとかなり大きな影響がありますよね。Google検索が優勢といっても、基本的に見るのはYahoo!という人、多くないでしょうか。
Googleで検索をするとしてもGoogleには他の情報はありませんから、なんとなくニュース等の最新情報をチェックしておきたいという人はYahoo!を選ぶはずです。
ヤフーニュースの内容、品質に問題があるということは少しずつ話題になってきていますし、Googleさえ見ればニュースもしっかりした情報がわかるということであれば立場が変わってくるかもしれません。
すべてがGoogle起点になれば検索での利益をより高めることもできるでしょうし、よりGoogleのサービスが利用される可能性も高まるでしょう。
たいして変わり映えはしないという意見
Googleがニュース事業を始めてもたいして代わり映えはしない、結局読む側のリテラシーが高くならなければ意味がないという意見もありました。
Yahoo!は今恣意性があるように見えますが、各新聞社にもあるわけで、それを読む側がしっかりとしていないと結局特定情報だけを見に行く、自分の好きな情報を見に行くというだけになり、何も変わらないということにもなるかもしれません。
リテラシーを高めるといっても、自分だけの話ならまだしも日本全部ということになるとなかなか難しいものです。
昨今では極端に偏った報道が信じられてしまったり、特定の思想に偏ったりということも起こっています。
ワクチン問題、コロナ問題でフェイクニュースに騙されたりする等の問題も起こってきてそう全員が当たり前のうように高いリテラシーを持っているわけではないということもわかってきています。
ただ情報があるだけでは人は誤った情報を掴んでしまうのかもしれません。
解決していくというのはそう容易なことではありません。
Googleの新サービスが始まるということでここでは意見をあげてみました。
具体的にどうなのかはこれからということ、また出てきたら様子を見ていきたいと思います。