人気居酒屋になるための秘訣というものはある?本を読んで
人気居酒屋になるための秘訣という話で本が出ていましたので、kindleで読んでみることにしました。
別に私は居酒屋を経営しているわけではないのですが、純粋にあのような業態のお店がどうやって人気店になるのかということ、潰れるお店は本当に多いと聞きますし実際に潰れているところも多く見かけますがどうやって生き残るのかということ。そのようなノウハウを知れたら面白いですし、自分の仕事にも活かせるのではないかと思ったのです。
私自身は全く別の業態の仕事をしているのですが、少なからずどんな仕事でも経営面の問題であったり、人の問題というのは出てくるもので、ビジネスである以上共通点等もあるのかなと考えました。
実際の中身はどうだった?
その居酒屋経営の本の中身ですが、ボリュームはかなり薄めで、基本的には「勢いで3年間くらいは頑張ったけどそこで落ち目になった。そのときに業績回復したノウハウはこれ」というような趣旨のものでした。
最初はみなさん無我夢中で働きますし、自分の店ということは自分の城を持ったということ。しばらくの間は高いモチベーションを保つことができます。
そして最初のうちはご祝儀的な動きといいますか、新しくできた店というのはどんなものか気になって人が来るものじゃないですか。最初ははじめてくるお客さんも多いでしょうし、そのうちリピートとなるお客さんも生まれてきます。
ただやはりしばらく経つとどうしても飽きというのは出てきます。お客さんもいつまでも同じ店に通うとは限らないですし、ライバル店というのもどんどん新しいものが誕生してきてます。人が通える居酒屋の数なんて限られていますので、選ばれなかったお店は淘汰されてしまうのです。
そういうときに勝つノウハウは何なのか、どうにもならなかった場合になんとかなるノウハウはあるのかということ。ここについて書いてありました。
自分自身を見つめ直す
経営が傾いた居酒屋を復活させた方法、それは自分自身を見つめ直すということでした。
これが復活させる方法?人気居酒屋になるの?と思うかもしれませんが、実際に経営が危険なときは自分自身が見えなくなってきているときであり、見直しが必須になるということです。
確かにこういうときにどれだけ冷静になって対応できるのか、とても怪しくなってきます。一度落ち着いて見ることは必要だと思われます。
・優先順位を決めて見直す
優先順位を決めて見直してみるということ。この人のケースの場合は自分が出すぎていることに気づき、スタッフに任せる、自分不在でも店がまわるということで問題を解決できたとしています。
・自分のモチベーションを高める
売上が悪い状態だとモチベーションが下がってきてしまいますが、その下がったモチベーションがスタッフにも伝わってしまい、それが悪循環となってしまいます。この悪循環を防ぐことを意識して自分のモチベーションを高くするというのが大事です。
・相手の立場に立つ
どうしても経営で行き詰ってしまいますと自分中心になってしまいますが、スタッフの立場になって見直してみることも大事です。
スタッフのやりがいは本当に実現できているのか、勝手に経営者が決めてしまっていないか。
スタッフにミーティングで意見を出やすくさせるということも大事です。
・最終的にはコミュニケーションが大事
店の売上を復活させるためには店全体を良い雰囲気にするということが大事でその役割を果たしたのがコミュニケーションということでした。
何か特別なテクニックは必要なく、原価率をどうするか、広告をどうするかではなく、コミュニケーションを改善してできるものをできるようにしたということでした。
この本を読んでの感想
この本を読んでの感想ということですが、コミュニケーションから見直して、経営を立て直すということは大事なことだとは思います。
ただこの例はかなり限られた話で、たまたまその居酒屋はそうだったのだろうとしかいえないようにも思います。
そんなに売上が落ち込んできた原因が人間関係、コミュニケーション不足にあるようなものなのでしょうか?対顧客でよほど地元志向で馴染みの客を捕まえるというのであればコミュニケーション重視ということはわかるのですが、多くの居酒屋が潰れていく原因はコミュニケーションの話ではないような気がします。
今はコロナ禍の要因が大きいのでまたなんとも言えない状態になってきますが、結局のところ味・価格・雰囲気という要素がありますし、別に店員さんとのコミュニケーションで向上するのかという話ではないようも思えます。あまりにもダメなコミュニケーションは論外として大抵の居酒屋さんの感じは仕事ですし良いですからね。
居酒屋を経営しているわけではないので実態はまだわかりませんが、多くのケースを学んでおかなければということと、飲食店のリスクは大きく、入念な計画が必要で失敗した場合そう簡単にリカバリーすることはできないのではということを感じてしまいました。